森口豁写真展

米軍政下の沖縄 アメリカ世の記憶

『さよならアメリカ』




期間:2012年1月11日(水)〜1月15日(日)

時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)

場所:福岡県立美術館 1F展示室

福岡市中央区天神5-2-1(須崎公園隣)

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入場無料



―ドキュメンタリー3作品常時公開―
  • 「東京に原発がやってくる!?」1981年
    都会で使う電気は都会で作ろうと東京の市民団体が原発誘致運動を始めた。
    広瀬隆さんら「緑の会」の人たちと街行く市民の激しい論争で浮かび上がってきたものは…。
  • 「激突死」1978年
    沖縄の日本復帰から1年後の1973年5月、ひとりの沖縄青年が愛用のバイクで国会議事堂正門に体当たり して即死した。
    彼はなぜこのような死に方をしたのか…。
  • 「空白の戦史・沖縄住民虐殺35年」 1980年
 
主催 沖縄とむすぶ市民行動・福岡
福岡市東区舞松原5-27-25おかもと小児科クリニック気付
連絡先 TEL:090-1364-2261(木下) E-mail: infoアットマークokimusu.info



写真展(+ドキュメンタリー上映)のご賛同をお願いしています。

戦争と基地をなくし、沖縄の平和と自立のために参加しませんか?
そして、日本とアジアの平和と共生への希望を語り継ぐために参加しませんか?
賛同費は一口1000円です。
便利な郵便振替をご利用下さい。 01710-5-141571 沖縄とむすぶ市民行動・福岡



米軍政下の沖縄 アメリカ世の記憶

さよならアメリカ 森口豁 展


 沖縄にはかつて「アメリカ世」と呼ばれる時代がありました。第二次世界大戦の結果、二七年も の長きにわたり日本から分離され、アメリカ軍の統治下に置かれた時代です。いうまでもなく、その「アメリカ世(ゆー)」 は沖縄の長い歴史の中でも、あの沖縄戦=「戦(いくさ)(ゆー)」 と並んで最も不幸な時代でした。  
 沖縄では「唐(とう)(ぬ)(ゆー)」 あるいは「沖縄(うちなー)(ゆー)」、 戦前の一時期と「日本」復帰後のいまの時代を「ヤマト(大和(やまとぅ))世(ゆー)」 といいます。一つの地域が時代ごとにさまざまな呼び名を持ち、それがいまも死語とならずに人々の暮らしのなかに生き続けていることをどう考えたらよいので しょうか。
 沖縄の〈いま〉は「アメリカ世」と何ひとつ変わっていない−。その余りにも不条理な沖縄の現 実を撮影年を気にせずに、じっくりと1枚1枚の写真と向き合ってください。
森口 豁

森口 豁森口 豁  もりぐち かつ (ジャーナリスト・映像作家) 1937年東京生まれ
 玉川大学を中退して1959年沖縄に渡り、琉球新報社会部記者を経て日本テレビ「沖縄特派員」カメラマン、ディレクターを勤め1974年まで沖縄で暮ら す。その後も沖縄と関わり、報じ続けて50数年。
 「沖縄を語る一人の会」主宰。 ブログ「森 口豁の沖縄日記」
 沖縄をテーマにしたテレビドキュメンタリー作品を28本製作。「ひめゆり戦史 いま問う国家と教育」、「島分け沖縄鳩間島哀史」などでテレビ大賞優秀個 人賞、日本ジャーナリスト会議奨励賞受賞。その後もビデオによる沖縄戦体験者の証言記録にも取り組み、2003年は山形国際ドキュメンタリー映画祭に参 加。 主な著作に『沖縄近い昔の旅−非武の島の記憶』、『子乞い 沖縄孤島の歳月』、『復帰願望−昭和の中のオキナワ 森口豁ドキュメンタリー作品集』、『だれ も沖縄を知らない 27の島の物語』、最新刊に『米軍政下の沖縄 アメリカ世(ゆー)の記 憶』(高文研)、写真集『さよならアメリカ』(琉球烈像第7巻・未来社)など多数。


 1956年の米軍統治時代から今日まで、沖縄の問題を「ヤマトの問題」=わが<オキナワ>として半世紀以上にわたり考え続け、報じ続けているジャーナリ スト森口豁。
 今に到るも「ヤマトの問題」を沖縄の民意を一顧だにせずその忍従と犠牲に被せ、新軍事基地建設の「日米合意」を押し付ける日本。あたかも米国の歓心を買 うように沖縄を差し出す日本。
 森口氏の写真作品とドキュメンタリー映像をたどると、不条理な基地負担に見る沖縄とヤマトの「構造的差別」と浮遊し始める「民衆差別」や、「日米の軍事 植民地=沖縄」の諸相が、不意の幻視断層となって脳裡にひろがる。
 そうして、沖縄とヤマト、日本と米国の関係、さらに米軍のアジア遠征出撃と日本の立ち位置、歴史認識が浮き彫りとなって<今>へと降り立 ち、<私たちの今>への問いに到る。
 真の意味での「対等」と「信頼」とは?そして平和とは?




※ <オキナワ>へのまなざしを通して軍事基地と原発立地の不条理を見抜き、撤廃をめざして地方の自立と希望を語りつぐ森口豁写真展&ドキュメンタリー上 映に賛同します。

森崎和江・仲里効・上野朱・安里英子・新垣安之輔・与那覇章・武村朝邦・新垣安雄・伊波盛三・ 伊波由美子・川満信一・喜久村徳男・眞喜志勉・冨山一郎(9/29現在 順不同)